清武弘嗣はベンチ入りなるか。今季のセビージャに欧州中が注目 (3ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by Getty Images

 ただし、プレスがはまらないと(もしくは無理につなげようとして失うと)、背後にボールを通され、カウンターを浴びるリスクは背負っている。

 システムは4-1-4-1、4-2-3-1、3-4-3、3-1-4-2など様々で、捉えどころがないが、中盤の底に入るマティアス・クラネビッテルが攻守の回転軸になるだろう。その前でエンゾンジ、ビセンテ・イボーラという肉体的能力に優れた選手が、敵に圧力をかける。もしくは、フランコ・バスケス、ホアキン・コレア、ガンソ、ボルハ・ラソなどスキルの高い選手で押し込む。

 サイドアタッカーは、ビトーロ、コノプリャンカ、パブロ・サラビアが定着しつつある。エースFWだったケビン・ガメイロはアトレティコ・マドリードに移籍したが、そのアトレティコから「アルゼンチンの大器」ルシアーノ・ビエット、トゥールーズで昨季フランスリーグ得点ランク4位のウィサム・ベン・イェデルを補強し、前線の破壊力も落ちていない。

 ゼロトップも試すなど、とにかく変幻自在で、選手の組み合わせなどはしばらく模索していくことになるだろう。

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