元レイソル工藤壮人、MLSバンクーバーで「あご骨折」から復活 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AP/AFLO

 工藤は入団当初を振り返る。

「南米の選手が半分くらいいる多国籍チームなので、"バカにされる"ような感じはなかったです。カナダ は日本人が尊敬され、好奇心を持たれているので、"これ、日本語でなんて言うの?"みたいに会話も弾みますし。それに、以前在籍していた(元日本代表MF の小林)大悟さんは『あいつは背中に目が付いているみたいだった』と評価が高い。日本人選手が好印象だったことも、入りやすかった一因ですね」

  MLSは近年活況を呈し、「欧州の中堅リーグと肩を並べた」という声もある。アンドレア・ピルロ、ダビド・ビジャ(ともにニューヨーク・シティ)、ディ ディエ・ドログバ(モントリオール・インパクト)、カカ(オーランド・シティ)、スティーヴン・ジェラード、ロビー・キーン(ともにロサンゼルス・ギャラ クシー)などスター選手を擁する。欧州のトップ選手の流入により、レベルは飛躍的に向上している。

 工藤が所属するバンクーバーも、チリ代表のペドロ・モラ―レス、コスタリカ代表のクリスティアン・ボラ―ニョスらが在籍。他にもウルグアイ、アルゼンチン、デンマーク、ガンビア、パナマ、アメリカなど各国から猛者が集まっている。

「MLSはどこが勝ってもおかしくない。レベルは非常に高く、拮抗していますね」と工藤は説明する。

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