元レイソル工藤壮人、
MLSバンクーバーで「あご骨折」から復活

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki
  • photo by AP/AFLO

工藤壮人(バンクーバー)が語るMLS(前編)

ソルトレイク戦でケガから復活をとげた工藤壮人(バンクーバー)ソルトレイク戦でケガから復活をとげた工藤壮人(バンクーバー) 7月13日、バンクーバー。レアル・ソルトレイク戦で先発出場を告げられた彼は、約2カ月ぶりでピッチに立っている。あごの骨折という重傷からの復帰戦。2万人の観客が集まって高揚感に包まれたが、試合が始まると"いつもの自分"に戻っていた。

<ゴールを取る>

  そんな使命感に燃え、ディフェンダーと細かい駆け引きを続け、空中戦でも接触を恐れない。スイッチが戦闘モードに切り替わっていた。71分までプレーし、 2-0とチームの勝利に貢献した。その結果を素直に喜びながら、GKとの1対1を決められなかったことを「これが試合勘かな」と悔しがった。

 昨年末、工藤壮人は長年在籍した柏レイソルからメジャーリーグサッカー(MLS)、バンクーバー・ホワイトキャップスへの移籍を発表している。

<より成長するために。今までのサッカー観を覆すような、刺激的な毎日を>

 工藤はそんな気持ちに駆り立てられ、熟慮の末に海を渡った。

「サッカーに関してはストレスなく入れましたね。英語なので、(サッカー用語も含めて)日本でも使う言葉も多いですし」

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