単純にかっこよかった。酒井宏樹がマルセイユ移籍の胸中を語る (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi 赤木真二●撮影 photo by Akagi Shinji

――ここまで過ごしてみて、マルセイユの街には馴染めそうですか?

「馴染めるかどうかまでは分からないですけど、車で あちこち探検しましたし、市内はかなり把握できてきました。家族が来るまでにその辺のことを分かっていないといけないし、それが僕の任務ですから(笑)。 もちろん危ないエリアもあるようですけど、クラブハウスはすごく綺麗で静かな場所にあるし、環境は最高だと思います」

酒井はマルセイユのカフェでリラックスした表情で語ってくれた酒井はマルセイユのカフェでリラックスした表情で語ってくれた――マルセイユは市民全員がOM信者と言われますが、その辺りの"熱さ"は感じますか?

「かなり熱狂的と聞いてはいま したが、もう僕のツイッターにサポーターからたくさん返信が来ています。ただ、フランス語なので内容はまだ分からないんですけど(笑)。それとこの前、街 中でユーロ2016を見ながらご飯でも食べようと思ってレストランに行ったら、携帯で僕の写真を見せながら『お前、この選手だろ?』と声をかけられて、 『写真撮ろう』と言われました。まだ開幕もしてないのに(笑)」

――熱狂的でもあり、逆にその熱さが厳しさに変わることも......。

「え え、そうです。だから自分でもいいチョイスだと思っています。やっぱりここでプレーをすれば、見てくれる人やクラブ関係者も多い。活躍できたら、また次の 道が開けると思いますし。実際、(ミシー・)バチュアイ(ベルギー代表FW)もチェルシーからオファーが届いたりしますしね」

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