単純にかっこよかった。酒井宏樹がマルセイユ移籍の胸中を語る (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi 赤木真二●撮影 photo by Akagi Shinji

――今シーズンのマルセイユは、選手の入れ替えが多いようです。

「今後も選手の出入りがありそうだという話も聞いています。選手を大幅に入れ替えて循環させたいようですね。ただ、まだまだどうなるかは分かりません。たぶん、ほぼ新チームみたいになるんじゃないかな(笑)」

――当然、本職の右サイドバックのポジションを確保することが最初の目標ですね。

「ええ、クラブからもそこで出てほしいと言われているので。確か(ブリース・)ジャジェジェも(コートジボワール)代表の選手ですよね? 移籍するかもしれませんが、レベルの高い選手なのでいいスタメン争いができると思います」

――レイソルからハノーファーに移籍したときは、自身初のヨーロッパでした。しかし今回は、ドイツからフランスというヨーロッパ内の移籍です。当時と違って、少し気持ちに余裕というか、慣れみたいなものは感じますか?

「え え、日本からドイツに行ったときとはぜんぜん違いますね。不安はありますけど、やっぱり慣れというのがあるので、今回は楽しみのほうが多いです。もちろん 色々なものに慣れなければいけないので、1年目は相当にキツいと思いますけどね。ただ、クラブハウスに通ったり、クラブの人と話したりして1週間ほどマル セイユで過ごしてみて、みんなすごくフレンドリーで助けてくれるので、環境面の不安はないです」

――新チームへ加入するときは、どのようにしてチームに溶け込んでいくタイプですか?

「そ んなに自分から輪の中に積極的に入って行く感じではなくて、個別に少しずつ話しかけて、それをどんどん広げていく感じだと思います。僕、外国人には結構自 分から話しかけるんですよ。それに、日本人はいじられやすいですから(笑)。ハノーファーのときもそうでした。いじられる方が楽ですし、みんないいヤツな ので嫌な絡み方もないですしね。

 こっちに来て思ったのは、日本でプレーする外国人は彼らだけで固まる傾向がありますけど、逆にもったいないなと。日本人は、よくも悪くも外国人をそっとしておくみたいなところがあるから、彼らも日本人の輪に入りづらいと思うので」

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