単純にかっこよかった。酒井宏樹がマルセイユ移籍の胸中を語る (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi 赤木真二●撮影 photo by Akagi Shinji

――まさかそのゆかりのある街に再び戻ってくるとは、不思議な縁ですね。

「そうですね。でも、ここは本当にいいクラブでよかったです。自分がチャレンジしたいと思えるチームだったし、環境もすごくいい」

―――いくつか選択肢があったと思いますが、OMを移籍先に選んだ理由は?

「いくつかあった中で、2、3チームに絞って話を進めていました。その中でマルセイユがいちばん興味を示してくれて、シーズン中の5月にハノーファーに来てく れました。そのときにクラブのビジョンなどを聞くことができたのも大きかったですね。でも、実際にオファーが届くかはまた別の問題なので、その辺の不安は ありましたけど」

――OMというクラブに対してはどのようなイメージを持っていましたか?

「昔からフランスの クラブではリヨンとマルセイユとパリ・サンジェルマンくらいは知っていました。そして、今回その歴史ある3クラブのひとつに入ることができた。フランス リーグはあまり見ていませんでしたが、これまで見てきたフランスの選手のイメージからすると、基本的に選手の身体能力が高く、またドイツとは違ったリーグ に来たなという思いはありますね」

――とりわけフィジカル重視で1対1の多いフランスのリーグで、自分をどのようにフィットさせようと考えていますか?

「ま ずは周りの選手がどういうタイプなのかを知りたいですし、逆に僕がどういう選手なのかを周りに知ってもらう必要もある。そのうえで、どういうプレーがチー ムのためになるのかを知りたいですし、そこはブンデスリーガ時代と変わることはないと思います。それに、1対1は自分の得意分野でもあるし、フランスでま た磨きをかけたいですね」

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