2016.07.10

「末恐ろしい10代」EURO2016に現れた、とんでもない逸材たち

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi photo by GettyImages

 今大会では、アイスランドとの準々決勝までの5試合すべてに出場したが(フル出場はなし)、ドイツとの準決勝は最後までベンチを温めた。アタッ カーながら決定的な仕事がまだないため、それも仕方ないかもしれないが、記録の上ではすでに大きな足跡を残している。グループステージのスイス戦で時速 32.8キロを叩き出し、今大会最速のスプリントを記録しているのだ。

 名前をもじって"スピードキング"とも称えられているコマンに、決勝での出番は訪れるのか。若者に共通する継続性の欠如という課題はあるものの、好調時の彼を止められるDFはほとんどいない。ジョーカーとして勝負どころで投入するのも面白いはずだ。

■バルトシュ・カプストカ(ポーランド/19歳)

ビッグクラブも注目するカプストカ

 ハンガリーのラースロー・クラインハイスラーと並ぶ、今大会最大の発見のひとり。この19歳のアタッカーはほぼ無名の存在から、ユベントスやドルトムント、レスターといった有力クラブから注目を集めるまでになった。 初戦の北アイルランド戦で負傷明けのカミル・グロシツキに代わっていきなり先発すると、大人びた所作と洗練されたテクニックを見せたうえに、見事なボレーシュートも披露。88分まできっちりと仕事を果たし、1-0の勝利に貢献した。