2016.07.05

EUROで輝く「オヤジ選手」たち。衰え知らずでW杯にも登場か?

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi photo by Getty Images

 ラウンド16のベルギー戦では、最終的に0-4の完敗を喫したが、ケビン・デ・ブルイネのFKやエデン・アザールのシュートを防ぐなど、しっかり と存在感を誇示。試合後には「我々はすべてを出し尽くした。ハンガリーがグループステージを首位通過できたことは、すごくポジティブに捉えている。私たち はこの大会のすべての瞬間を楽しんだよ」と前向きな言葉で締めくくった。

■パトリス・エブラ(フランス/35歳)

ここまでフル出場でフランスの4強進出に貢献しているエブラ セネガル出身の外交官の息子は、マンチェスター・ユナイテッド時代に師事したアレックス・ファーガソン監督から、「卓越したリーダーシップを備え る世界最高のSB」と賞賛された。しかしフランスでの評価は分かれ、特に主将として臨んだ2010年の南アフリカ・ワールドカップで、当時のレイモン・ド メネク監督と対立した選手を率いて練習をボイコットした件が印象を悪くしている。

 以降、代表から離れた時期もあったが、ユナイテッドとユベントスという名門でコンスタントに活躍していることもあり、ディディエ・デシャン監督から絶大な信頼を寄せられている。

  今大会ここまで全5試合にフル出場しており、攻守に安定したパフォーマンスでホスト国フランスのベスト4入りに貢献。アイスランドとの準々決勝の前には、 「うちは自分たちが試合を難しくしてしまっている。これを改善しなければ、足元をすくわれてしまう」と警鐘を鳴らした。チームはこのベテランの指摘にしっ かりと結果で応えている。

 準決勝ではドイツとの事実上の決勝とも言える対戦に臨むフランス。若いアタッカーたちが勝負のカギを握ることになるかもしれないが、百戦錬磨のベテランSBの存在も等しく重要だ。