EUROで輝く「オヤジ選手」たち。衰え知らずでW杯にも登場か?

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi photo by Getty Images

 ベスト4が出揃い、いよいよクライマックスに突入していくユーロ2016。英国勢対決や兄弟対決、サポーター問題、小国の躍進など、多くの話題とドラマを生んできた今大会だが、そのなかでベテランの存在も大きかった。

  今大会に参加している35歳以上の選手、つまり超の付くベテラン選手は24名。このうち1試合にも出場していないのは控えGKの6名だけだ。彼らはチーム のまとめ役という意味だけでなく、重要な戦力としても考えられているのである。そのなかでも、特に大きな輝きを放ったオヤジたちを紹介したい。

■ジャンルイジ・ブッフォン(イタリア/38歳)

イタリアのキャプテンを務めたブッフォンイタリアのキャプテンを務めたブッフォン 言わずと知れたアズーリ(イタリア代表の愛称/イタリア語で青)の絶対的な守護神。1997年10月に19歳で代表にデビューしてから、19年以 上(人生の半分以上!)にわたって代表のゴールを守ってきた生けるレジェンドは、イタリア代表史上最多の160キャップを誇る。

 今大会の イタリアは、「史上最も地味」と言われるほど下馬評は低かった。だが、情熱的な智将アントニオ・コンテのもとに団結する戦う集団は、初戦でタレント軍団の ベルギーに2-0で完勝。ラウンド16では3連覇を目指していたスペインにも2-0で勝ち、前回王者に引導を渡すとともに4年前のユーロ決勝での雪辱を果 たした。

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