「ハマれば強い」。ベルギーの優勝は、対戦国との相性次第? (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki photo by Getty Images

 とはいえ、カウンターという戦術は、相手が前に出てきてくれてこそ効果を発揮する。ベルギーの破壊力ある攻撃を怖れる相手に、はじめから守備を固められたのでは意味がない。

 つまりベルギーにとっては、弱者の戦いに徹するような相手よりも、むしろ同等か、それ以上の力を持ち、真っ向勝負を挑んでくれるような相手のほうが戦いやすいはずなのだ。

 そう考えると、一見恵まれた組み合わせも、ベルギーに凶と出る可能性がないわけではない。

 次の準々決勝で対戦するのは、ウェールズ。グループリーグのイングランド戦がそうだったように、割り切って守りを固める戦い方もできるうえに、MFガレス・ベイルという切り札も擁している。実力では間違いなくベルギーが上だろうが、決して戦いやすいタイプではない。

 ベルギーの強さはどれほどのものなのか。

 準々決勝のウェールズ戦は、優勝候補としての真価を問われる一戦になりそうだ。
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