もし日本が出場していたら最下位確実!? ユーロ決勝Tは消耗戦に (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Hara Etsuo

 例えば18年前、ここフランスで行なわれた98年W杯において4−3−3を採用したチームはいくつあったか。記憶によればゼロだ。4−2−3−1を敷くヒディンク率いるオランダが話題を集めていた。いま4−3−3はその4−2−3−1を上回った状態にある。守備的な3バックを採用する浦和の監督が、自らのサッカーを攻撃的だと言えば、疑うことなくそのまま伝えてしまう日本とは、真反対な方向を示している。

 もう一つ触れたくなるのは、レナト・サンチェス(ポルトガル)と、エムレ・モール(トルコ)だ。ともに18歳。

 後者はグループリーグで敗退。そのウイングプレーを拝むことはもうできないが、前者のプレーはまだ見られそうだ。中盤でボールを運ぶ能力はピカイチ。ポルトガルの浮沈のカギを握るのは、C・ロナウドというより、来季バイエルン入りが確実視される18歳、レナト・サンチェスだと言いたくなる。

 いずれにせよ大会はまだ16強が決まっただけ。本番はこれからだ。
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