黄金期を知るパパン氏に聞く「ACミランと本田圭佑の現在と未来」 (3ページ目)

  • 緑川顕史(KWC)●文 text by Midorikawa Kenji 蔦野 裕●写真 photo by Tsutano Yu

――来シーズン、本田が活躍するためには?

「もっとタフにならなければいけない。そのためには、試合に出場し続けることはもちろんだが、さまざまな相手と戦って経験値を積むことが大切だ。なおかつ、周りにタレントが揃うことも活躍するための条件だ。彼がプロフェッショナルなプレーヤーになったとしても、ひとりでチームを勝たせることはできないからね」


 終始リラックスした様子でインタビューに応じてくれたパパン氏。昔のことは楽しげに、現在のことはやや心配げに、未来のことは強い口調で熱っぽく語ってくれた。

「今のミランにはプロフェッショナルが足りない」

 グランデ・ミランを知るパパン氏には、そう見えるのではないか。来シーズン、ACミランに何人の「プロフェッショナル」が現れるだろうか。そして、本田はそのひとりとなれるだろうか。

【profile】
ジャン=ピエール・パパン
1963年11月5日生まれ。1980~90年代のフランスを代表するFWで、オリンピック・マルセイユ時代に5シーズン連続得点王やバロンドールを受賞するなど活躍し、1992年にACミランへ移籍。1994年まで在籍し、出場63試合で31ゴールを記録。リーグ優勝やカップ戦のタイトル獲得などに貢献した。1994年、フランス代表として来日。キリンカップで日本代表と戦い、得点を記録している。


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