2016.06.11

「目利き」のセビージャに見初められた清武弘嗣は、リーガで活躍できるか

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 そして監督によっては、トップ下も、サイドMFも使わない可能性がある。順応力が問われることになるだろう。欧州カップも戦うセビージャは試合が多く、出場機会は得られるはず。そこで何を見せられるかで未来が決まっていく。

 現時点では、清武はエースとして迎えられるわけではない。リーガのレベルはブンデスと比較してもワンランク上。加えてセビージャはリーガの中でもトップ5に入るチームで、ヨーロッパリーグは3連覇している。一方のハノーファーは降格を余儀なくされているのだ。

 清武はイバラの道を覚悟するべきだろう。ロンドン五輪前から清武を見ていて、ドイツでのプレーも現地で視察したスペイン人スカウトの証言は興味深い。

「清武は確かに技術的に優れ、素材としては面白い。しかし、まだまだプレーに波がある。セビージャでは監督次第でプレー機会を与えられるだろうし、移籍して2、3試合はいいかもしれない。ただ、ドイツではそれなりにできたことが、スペインではできなくなる。戦術的レベルが高い選手が多いから、テクニックを見せられる機会は減ってしまうのだ」

 セビージャのスカウト陣は複数で何度もミーティングを重ね、吟味することで知られ、その信用は世界有数である。