【EURO】ランキング欧州1位。ベルギー国民は本気で初優勝を夢見ている (3ページ目)

  • 中山淳●文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

 そのノルウェー戦では、アルデルワイレルトとヤン・ベルトンゲン(トッテナム)を、所属のトッテナム同様にセンターバックでコンビを組ませたが、指揮官の発言から予想すると、どうやらベルトンゲンを本来の左サイドバックで起用し、右サイドバックにジェイソン・デナイエル(ガラタサライ)を入れて対処することが濃厚と見ていいだろう。

 ただ、現在のベルギーには、そんな守備の不安を打ち消すほどの攻撃力があるのが強み。それはヴィルモッツが発表したエントリーメンバー23名の陣容を見ても明らかで、23名中、なんと8名がフォワード登録の選手なのだ。

 その顔ぶれは豪華絢爛。4-2-3-1を基本とするベルギーだが、まず1トップでは予選で主軸となったクリスティアン・ベンテケ(リバプール)とロメル・ルカク(エバートン)がハイレベルなポジション争いを繰り広げている。さらにディボック・オリジ(リバプール)とミシ・バチュアイー(マルセイユ)という急成長中の若手が控えている。スピード豊かなこの2人のアタッカーは、サイドでもプレーできるというユーティリティー性も兼ね備えている。

 2列目はさらにレベルが高い。軸になるのはケビン・デ・ブルイネ(マンチェスター・シティ)とエデン・アザール(チェルシー)で、おそらくこの2人の出来がチームの行方を左右することになるだろう。

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