2016.06.01

ジダンのレアルにCL連覇はあるか。欧州「4強クラブ」の今季と来季

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 ジョゼップ・グアルディオラとルイス・エンリケの差を見せられた気がした。敗れ去る姿の違いだ。「敗れる時は美しく」とは、クライフの言葉だが、今季敗れ方が美しかったのはグアルディオラだった。

 つい先日まで我が世の春を謳歌していたバルサ。15~16シーズンが終了したいま、こちらの関心は、イマイチ判然としない勝者ではなく、分かりやすい敗者に向く。

 バルサはR・マドリード、アトレティコを抑え、国内リーグを制した。瞬間、カンプノウはお祭り騒ぎに包まれた。CL決勝が行なわれる2週間前の話になるが、R・マドリードがCLを制したいま、バルセロナ周辺にその余韻はあるだろうか。CLと国内リーグ。重いタイトルはどちらかといえばCLだ。その肝心のタイトルを、宿敵R・マドリードに持っていかれた。

 国内リーグも落としていれば、ルイス・エンリケの立場は危うかったろうが、そこのところは死守したとなると続投は濃厚だ。しかし、ルイス・エンリケのサッカーでバルサは大丈夫だろうか。僕には怪しく見える。

 2年間続かない。このジンクスは来季、ジネディーヌ・ジダンの双肩にものしかかってくる。グアルディオラも、ジョゼ・モウリーニョも、カルロ・アンチェロッティも達成していない2連覇の偉業を、ジダンがいきなりクリアしてしまう可能性はどれほどか。