ついにマンU監督就任。
モウリーニョが真っ先に切る選手は誰だ?

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 なかでも最有力と見られているのが、パリ・サンジェルマンとの契約が満了したばかりのズラタン・イブラヒモビッチだ。イブラヒモビッチは、2008-2009シーズンにモウリーニョがインテルの監督に就任したときに1年間プレーした経験があるうえ、昨シーズンはリーグアンで38ゴール・13アシストを記録するなど、34歳とは思えない別次元のパフォーマンスを見せている。しかもイブラヒモビッチは、2004-2005シーズンにモウリーニョがチェルシーの監督に就任したときに獲得したディディエ・ドログバ(現モントリオール・インパクト)のように、クラブの新たな"アイコン"となるに相応しい人物でもある。

 イブラヒモビッチ本人も、「自分の未来はすでに決めているし、その決断はずいぶん前にしたものだ」と意味深なコメントを残しているが、クラブにとっても、獲得のための移籍金が発生しないというメリットもあるだけに、実現する可能性は高いと見られている。

 その他では、チェルシーでともに過ごしたブラジル代表のウィリアンも候補のひとりと見ていいだろう。モウリーニョがチーム作りをするうえで重要視することのひとつは、サイドアタッカーの戦力を整えることにある。それは、第1期チェルシー時代のアリエン・ロッベン(現バイエルン)、インテル時代のリカルド・クアレスマ(現ベジクタシュ)、レアル・マドリード時代のアンヘル・ディ・マリア(現PSG)の獲得に共通している点であり、ウィリアンは第2期チェルシー時代の新戦力でもあった。

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