ついにマンU監督就任。モウリーニョが真っ先に切る選手は誰だ? (2ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 逆に、「モウリーニョのことは好きだが、彼のサッカーを考えればユナイテッドにふさわしいとは言えない」と否定的な見方をしたのは、フランスとマンUのレジェンドであるエリック・カントナぐらい。ほとんどがモウリーニョ就任に肯定的な意見を述べていた。

 要するに、サッカーの中味うんぬんではなく、サー・アレックス・ファーガソンが退任してから低迷を続けているマンUがふたたび栄光を取り戻すためには、「モウリーニョの招聘が最善策」というわけである。実際、プレミアのクラブの監督のなかで、66パーセントというこれまでもっとも高い勝率を誇っているのが、名将・モウリーニョなのだ。その数字は、サー・アレックス・ファーガソンの65.2パーセントを上回っている。

 さて、そうなると注目が集まるのは、「勝利至上主義のモウリーニョ」がこれからどのように戦力整備を進めていくのか、という点である。

 すでにさまざまな移籍のウワサが報じられているが、過去の歴史を紐解けば、モウリーニョの好みと嗜好は自ずと見えてくる。特に過去に自分が指導した経験のある選手、あるいはクラブの象徴となれるようなビッグネームを獲得するケースが多いため、すでに幾人かの名前が挙がっている。

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