ミラン公式誌編集長の予言。新監督が誰でも本田圭佑は中心選手になる

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari   利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 6月15日が話し合いの期限であり、そこで新たにオーナーになった者が2016~2017のミランの監督を決めることになる。しかし今から20日後に動き出したのでは、遅きに失するのではないかという懸念もある。現在候補にあがっている監督たちも、あまり遅いと新たなベンチが決まってしまう可能性があるからだ。

 ちなみに今、名前が出ているのはマルコ・ジャンパオロ(今シーズンはエンポリを率いた)、ビンチェンツォ・モンテッラ(引き続きサンプドリア監督を続ける可能性あり)、あるいはウナイ・エメリ(セビージャを率いて3年連続ヨーロッパリーグ優勝を果たしている)など。もちろんクリスティアン・ブロッキにもチャンスは残っている。

 監督だけでなく来シーズン、ミランを立て直す選手たちも考えなければならない。現メンバーの中でまず残留が確実と言われているのはジャンルイジ・ドンナルンマ、ダビデ・カラブリア、マッティア・デ・シーリオ、アレッシオ・ロマニョーリだ。では本田圭佑は? 

 このコラムの読者のみなさんは、テクニカル部門の責任者であるアドリアーノ・ガッリアーニが、シーズン中何度も「本田の契約はまだ来年まである」と言っていたのを知っているだろう。シニシャ・ミハイロビッチもブロッキも、最後には本田に絶大な信頼をおいて起用している。彼らが評価したのは本田のテクニックだけではない。彼の仕事に対する真摯な態度、そしてミランへの愛情だ。

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