ミラン公式誌編集長の予言。新監督が誰でも本田圭佑は中心選手になる

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari   利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 勝ち点57で7位。15勝12引き分け11敗というのが今シーズンのリーグ戦でのミランの成績だ。得点は49、失点は43。得点王争いの3位につけたカルロス・バッカがいたというのに、攻撃面でのランキングは20チーム中8位、ゴール数からいうと5位だ。放ったシュートは計418本で、もちろんその中にはゴールマウスの中に飛んだものも、外れたものもある。

 その他にあと2つ、特筆しておきたいランキングがある。一つはチームのもの、一つは選手個人のものだ。

 チームのものは、1試合に選手全員が走った距離の合計の平均で、ミランは102kmでセリエAのチーム中16位。いかに選手たちが動かなかったかがわかる。選手個人のものは、キャプテン、リカルド・モントリーヴォが敵からボールを取り戻した数で、これは堂々の第1位だった。2つのデータは相対するもので、影が多く、光が少なかったミランの今シーズンを如実に表している。

 新シーズンは綿密なプロジェクトを立てて、今度こそ目標にたどり着けるようにしなければならない。どのようなチーム作りをしていくかは、早急に決めなければいけないテーマだが、今の時点ではまだ難しい。チームの株売却をめぐって、シルビオ・ベルルスコーニと中国人資本家たちが話し合っているところだからだ。

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