ハーフナー・マイクの叫び「俺が行きたいのは五輪ではなくW杯」 (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

「アシストは多かったんです。あと、チームのレベルもあったと思う(苦笑)。でも、フィンランドリーグでは、『コンディションをどう戻すか』ということに重点を置いていました。コルドバ(スペイン)と契約解除し、所属クラブがなくなった後、日本に帰っていたら、今ごろヨーロッパでサッカーができなかった。ヘルシンキに行って、ADOデン・ハーグが拾ってくれたので、よかったです」

 また、オランダリーグに戻ってきて改めて感じたのが、若い選手がどんどん出てくるな、ということだ。

「FWフィンチェント・ヤンセン(AZ)は昨シーズン、2部リーグのアルメレ・シティ所属だった。今シーズン前半戦は俺より得点数が少なかったけど、後半戦だけで21ゴールですよ。そして通算27ゴールで得点王。『バケるなあ』と思いました。フェイエノールト戦(第19節)でハットトリックを決めて、あそこからエンジンがかかり、一気にオランダ代表まで行った。まだ21歳ですよ。

 MFアンワル・エル・ガジ(アヤックス・21歳)も前半戦の勢いはなくなったけど、持っているものは持っている。あと、オランダ人じゃないけど、FWセバスティアン・アレー(ユトレヒト・21歳/フランス)もいますしね。これからが楽しみな若手が多いです」

 ハーフナー自身も、オランダでストライカーとして完成された部分があるのではないか。

「それはそうですね。やっぱり、人間というのは年を取っていくと、身につくものが増えてくるからね(笑)」

 言い換えれば円熟味?

「はい。そうですね。毎年ちょっとずつ、成長できればいいかなと思いますよね」

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