ハーフナー・マイクの叫び「俺が行きたいのは五輪ではなくW杯」 (4ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

「こういう雰囲気であまりサッカーをすることはない。このなかで、落ち着いてサッカーができないといけない。グランツィアーノ・ペッレ(当時フェイエノールト→現サウサンプトンFW)みたいにならないと。フェイエノールトの選手は全部、彼に蹴っていた。そしてそれが全部、収まっているのがすごかった」

 今年の1月31日(第21節)、苦い思い出の残るデ・カイプで、ハーフナーは最高のヘディングを見せた。右からのファーサイドへのクロスを、ハーフナーは空中で静止するような高い打点のヘッドで折り返し、MFケヴィン・ヤンセンのゴールをお膳立てしたのだ。マーカーをしていたフェイエノールトのDFリック・カルスドルプは、身体を寄せるのが精一杯で、ハーフナーに空域を明け渡してしまった。

「今年はすごく落ち着いてやれた。アシストもあったし、ボールも収まっていたし、試合全体を通してけっこうよかった。そういう意味でも、成長していたかなと思う」

 フィテッセ時代に「ペッレみたいにならないと」と臍(ほぞ)を噛んだハーフナーだが、今や味方が彼の姿を真っ先に見つけ、パスやクロスを入れてくる。

「何もないときに、自分にボールを渡しておけば何とかなる、というのがある。それも信頼かな、と思いますね」

 どうしても解(げ)せないことがある。ADOデン・ハーグへの入団早々にチームとフィットし、ゴールを量産したハーフナーが、なぜヘルシンキ(フィンランド)でプレーした半シーズンでは「わずか4ゴール」にとどまっていたのか、ということだ。

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