ハーフナー・マイクの叫び「俺が行きたいのは五輪ではなくW杯」 (3ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

 オランダに来た当初、ひょろっとした身体つきだったハーフナーは、肉体改造に励み、今季はフラールと互角以上に渡り合えるようになった。フィテッセを去るころは86kgだったハーフナーも、今では89kgまで身体が大きくなっている。

「筋トレとかが、Jリーグと一番違うところかな。Jリーグでは、あまり(体格の)ゴツい選手を見ない気がする。こっちは若い年齢から体幹トレーニングをかなりしている。夏の準備期間と冬のウインターブレーク明けは、チーム全体で筋トレをするんですが、シーズンに入ると自主練の形でやります。やっている選手は多いですよ。だいたい、週2回。しかもガンガンやっている。自分もやっているほうかな。

 でも"上のリーグ"はもっとやっている。テレビで見ていても、わかるじゃないですか。オランダリーグの選手とブンデスリーガの選手を比べると、身体のシルエットが違う。だから、最近のオランダリーグは欧州のなかでも落ちるのかな? 選手が若いということもあるんですけどね。今季、PSVが欧州で強かったのは、フィジカルが他の国の選手と同等だったからだと思います」

 フェイエノールトの本拠地「デ・カイプ」は、スタジアムの雰囲気、ピッチの芝の美しさ、その歴史など、オランダでサッカーをする者にとっては"夢の舞台"である。同時にアウェーの選手からすれば、そこで実力を出し切ることは難しい。2013年4月21日のフェイエノールト戦後、当時フィテッセのFWだったハーフナーはこう反省していた。

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