ハーフナー・マイクの叫び「俺が行きたいのは五輪ではなくW杯」 (2ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  photo by AFLO

 また、3月13日のユトレヒト戦(第27節)で決めたヘディングゴール(今季13ゴール目)では、テレビの実況が、「これが典型的なハーフナーのゴールだ!」と叫んだとおり、ゴールエリア近辺での空中戦の強さは規格外のものだった。

 大柄な選手が多いオランダリーグのなかでも、ハーフナーの高さ(194cm)はひと際目立っていた。

「今季は、自分は高いほうですね。フィテッセに俺がいたころは、フィルジル・ファン・ダイク(193cm/当時フローニンゲン→現サウサンプトン)、マルセロ(190cm/当時PSV→現ベジクタシュ)、トビー・アルデルヴァイレルト(187cm/当時アヤックス→現トッテナム・ホットスパー)とか、けっこうデカい選手がいたんですけど、今はだいぶん減ったかなあ......。いや、やっぱり今でもデカい奴はいますけど(笑)、前みたいにCBがふたりともデカい、とかはあまりなくなりましたね。190cmを超える選手は少なくなった」

 190cmのCBロン・フラール(AZ)とひさびさに1対1の攻防を繰り広げた4月21日(第32節)、ハーフナーは「自分は強くなった」と手応えを感じていた。

「初めてフラールと戦ったのは、2012年2月のフェイエノールト対フィテッセだった。あのときは、『この人、強え......』と、やられた感じでした。あれが自分にとって、フィテッセでの最初の先発出場だったんです」

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