主役はメッシではなくスアレス。バルサ優勝の今季リーガで起きたこと

  • 山本孔一●文 text by Yamamoto Koichi photo by Mutsu Kawamori/MUTSUFOTOGRAFIA

 監督で泣いたといえば、4人が代わるがわる監督が務め、12位に終わったバレンシアだろう。全権掌握を望んだヌーノ・エスピリト・サントを追い出したまではよかったが、後任のガリー・ネビルがまさかのリーグ戦9試合勝ち星なし。また、国王杯ではバルセロナに0対7と完敗した。プレミアの解説では理論派で通っていたネビルだが、スペイン語を話せず、わずか4カ月で選手、サポーター、メディアから見放され、チームを去ることになった。

 残留争いでも思わぬ形で監督にスポットライトが当てられた。渦中の人物は、4位となり来季のチャンピオンズリーグ出場権を獲得したビジャレアルのマルセリーノ・ガルシア・トラル。ビジャレアルの最終節の相手は、かつて選手、監督として所属していたスポルティング・ヒホンだった。

 マルセリーノは試合前に「スポルティング・ヒホンの残留を望んでいる」とコメント。そしてその言葉通り、スポルティング・ヒホンはビジャレアルを2-0で下して1部残留を決めた。

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