【EL】名門リバプールは11年ぶりの国際タイトル獲得なるか? (4ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 ただし、迎え撃つセビージャは想像以上に強敵だ。ディフェンディング・チャンピオンであることはもちろんだが、目下2連覇中で史上最多となる過去4度の優勝を誇るセビージャは、ウナイ・エメリ監督を含めた優勝経験者が多く、大会自体を知り尽くしている。

 注目選手はストライカーのケヴィン・ガメイロで、今季はリーグ戦で16ゴール、ELでも7ゴールをマークするなど、絶対的エースとしてチームを牽引。パリ・サンジェルマンでは出場機会を得られず、フランス代表復帰を目標に新天地を求めて3年目を迎えるが、今季は開幕からスタメンを確保して高いパフォーマンスを続けている。

 また、CBティモテー・コロジエチャク(フランス)、右SBマリアーノ(ブラジル)、左SBベノワ・トレムリナス(フランス)、そして攻守の要としてボランチに君臨するグジェゴシュ・クリホビアク(ポーランド)と、ガメイロ以外にも多くのフランス・リーグアン経験者がプレーしているのもチームの特徴だ。キャプテンのDFコケ、長身FWのフェルナンド・ジョレンテ、ベテランのMFホセ・アントニオ・レジェスといったお馴染みのスペイン勢に加え、彼らフランス組のプレーにも注目が集まる。

 いずれにしても、今回の対決はすべてにおいて、五分五分と見るのが妥当だ。

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