息切れした香川真司。「この2試合は忘れて、ドイツ杯決勝へ」 (3ページ目)
いい時のドルトムントはサイドバックがガンガン上がり、長い斜めのパスで一気に局面を変えることもある。それこそ以前、「バルセロナのような、ね」と香川が語っていたサイドチェンジだ。ポゼッションではなく、そんな緩急のつけ方をバルセロナになぞらえたわけだ。もちろんそのぶんサイドバックにかかる負担が大きいのもドルトムントの特徴である。彼らに多少疲れの影響があったのか、積極的になりきれなかった。
結果的に来季以降、上位の牙城を崩そうと戦いを挑んでくるチームに何らかのヒントを与える2試合になってしまった。特にケルンは今季ドルトムントに1勝1分け。自信を与えてしまったのではないか。
とはいえ、まずは来季よりもドイツ杯決勝だ。ジョゼップ・グアルディオラのバイエルンでの最終戦として注目が集まるが、ドルトムントは一矢を報いたいところ。
「ファイナルだから前向きに楽しく。最高の相手ですし。負けたら準優勝、勝ったら優勝。勝つか負けるかだけなので、その点は割り切りたい。悪かったこの2試合は忘れて、次の週に向けて調整したいです」
ブンデスリーガ最終戦というよりも、ドイツ杯決勝1週間前。そんな意気込みが感じられた。
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