息切れした香川真司。「この2試合は忘れて、ドイツ杯決勝へ」 (2ページ目)
「もちろんそういう気持ちは一人ひとりあったと思いますけど、やはりちょっと意識が次の週(ドイツ杯決勝)にいってた。雰囲気的にもシーズン最後の試合で、ちょっと緩みを感じましたね」
フランクフルト、ケルンはともに、引き分け覚悟で上位に挑んでくるチームだった。人数をかけて攻めたり、ボールを保持して試合の主導権を握ることは最初から放棄している。特にこのケルン戦でのポゼッションは76%対24%。バルセロナやバイエルンのような雰囲気でドルトムントが主導権を握っていた。だが、それでもその先が崩せない。しかもカウンターで失点する。
2試合共通で香川が課題としたのが「サイドをいかに使うか」だった。
「サイドをもっと使わなきゃいけないですけど、攻撃が中、中、でね。もちろん中で崩していければベストなんですけど、相手が3バックでコンパクトにしていると、やっぱりサイドに起点を作らないと厳しいと思いました。特に前半は、中からいきすぎて自滅した感がありました」
さらに続けた。
「でも、微妙にバイタルのところで空く瞬間があるんでね。どうしてもそこを突いていこうと思って......。例えばそこで1対1で抜け切れれば大きくチャンスがあるけれど、そこはなかなか難しかった。苦労しました」
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