川島永嗣、再び新チーム探しへ。「リスクを冒してでも欧州でやる」 (4ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 それでも、日本帰国へと逃げることは考えなかった。

「帰りたいんだったらそれも選択肢だけど、自分は欧州でまだまだこれからだから」

 浪人生活を送るうちに、その思いはよりクリアになった。

「すごく追い込まれてましたね、毎日。それまで自分が感じたことのある最大のプレッシャーというのはブラジルW杯初戦の前日だったんですけど、それが毎日続く感じだった。チームが決まらなければ自分はどうなるのかと、追い込まれて、追い込まれて。でも、どうにもならないときに、そういうときこそ一番大事な時間なんじゃないかなと思いました。

 そんな簡単には言えないですけど、そこで自分が何を選択するかとか、どういう行動を起こして自分の人生を変えていくのかなとか。正直、すごい投げやりというか、もうダメだと思ったこともあったし。でも本当にダメだってなったときに、自分がどういう風に思えるかが、その後を変えていく逆にチャンスになるのかなとも思いました」

 レスターの練習に参加している最中に声がかかり、昨年末、最終的にたどり着いたダンディ・ユナイテッドだが、5月2日に2部降格が決定した。来季に向け、川島は再び新たなチームを求めていくと見られている。

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