2部降格決定の川島永嗣。「人生、終わりかも」と思った1年を振り返る

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

「別にあえてこの選択肢をとったわけじゃなくて、移籍の話自体は春先から出てきていたし、昨季のオフに入ったときにもオファーはあったんです。でも、自分がスタンダールの時はチャンピオンズリーグに挑戦できたりとか、ヨーロッパリーグに出られたりとかでやっていたから(どこでもいいというわけではなかった)……。ただ単に条件的にいいところに行くというのは自分が求めているものではなかったし。なので、その時点で(あったオファーの中から)判断するんじゃなくて、もうちょっと待って違う選択肢、自分が新たに挑戦できるところというのを、探したかったんですよね。それがこんな風になるとは思ってなかったし、ここまで時間がかかるとか、いろいろ起こると思ってなかったというか……」

 待っていたのは予想以上に長い苦境だった。「もう人生、終わったんじゃないかな……」とまで思うほど、前向きなはずのチャレンジが逆に自分を追い詰めていった。
(つづく)

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