CL決勝はマドリードダービーに。バイエルンとマンCが敗れた理由 (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by Getty Images

 R・マドリード対アトレティコ。5月28日、ミラノのサン・シーロで行なわれるCL決勝は、3年ぶりにスペイン勢同士の顔合わせになった。同国同士の決勝対戦は、下記に続くチャンピオンズリーグ史上6回目だ。

1)99〜00 R・マドリード対バレンシア(スペイン)
2)02〜03 ミラン対ユベントス(イタリア)
3)07〜08 マンチェスター・ユナイテッド対チェルシー(イングランド)
4)12〜13 バイエルン対ドルトムント(ドイツ)
5)13〜14 R・マドリード対アトレティコ(スペイン)

 そしてその6回中、スペイン勢同士の対決は半分(3回)を占める。過去24シーズン中、スペインは欧州リーグランキング1位の座に計12回も就いているので、順当な結果と言えるが、このスペイン勢同士の対決の中にバルサの名前はない。欧州の2大クラブの対決は実現していない。R・マドリードと戦ったのはバレンシアでありアトレティコ。スペインの3番手、4番手だ。そしてバルサは今回も含め、その3度とも同国勢の前に屈している。バルサの決勝進出を阻んだのは、バレンシアであり、アトレティコだった。

 R・マドリード対バルサをCL決勝で見たいとはサッカーファン共通の願望だが、それをスペイン勢が簡単に許そうとしないこの皮肉。いま時代は完全にスペインの手の中にある。

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