バイエルンCL敗退。シュート34本でもグアルディオラの悲願ならず (3ページ目)
巧みに戦ったアトレティコは54分、アントワーヌ・グリーズマンがワンチャンスをものにして追いついた。映像を見る限りオフサイド気味だったが、この1点でバイエルンの集中力は切れた。記者席の至近距離で観戦していたメディ・ベナティア、セバスティアン・ローデといったバイエルンのベンチ外の選手たちのテンションも、この時点で一気に落ちた。フェルナンド・トーレスとグリーズマンを除いた8人で守るアトレティコからあと2点を奪うのは至難のわざに思えた。
74分、バイエルンはロベルト・レバンドフスキのヘディングでようやく勝ち越し。だが、突破にはもう1点必要だった。試合終盤、トーレスが獲得したPKは明らかにペナルティエリア外だった(PKは失敗)。アトレティコは運に助けられた印象もあるが、2年ぶりの決勝進出を果たした。
第1戦で敗れると、グアルディオラは「次に敗れるようだったら殺してくれてもいい」とまで語っていた。バイエルンは12~13シーズン、ユップ・ハインケス監督がCL優勝を置き土産に退任。翌シーズンからグアルディオラを迎えた。リーグでは3連覇が目前。多くの代表選手を抱え、ブラジルW杯で優勝したヨアヒム・レーブ代表監督の采配にも大きく影響を与えたと言われる。
3 / 4