エイバル乾貴士、日本代表復帰へ「ここで結果を出すしかない」 (3ページ目)

  • 山本美智子●取材・文 text by Michiko Yamamoto ラファ・ウエルタ●撮影 photo by Rafa Huerta

 しかし、今年3月末に行なわれたワールドカップ・アジア2次予選(3月24日のアフガニスタン戦、3月29日のシリア戦)で、乾は招集メンバーに入らなかった。もちろん、日本代表の行方は気になるが「やっぱり、見ていると悔しさが出てきます。この間の2試合をテレビで見ていても、すごい悔しさがあった」と心中を吐露した。

 特に、岡崎が日本サッカー史上5人目となる代表通算100試合出場を果たしたシリア戦については、「岡ちゃんの100試合目に、自分もピッチにいたかった。そこにいられなかったことが、自分自身、すごく悔しかった」と振り返る。

 その悔しさを胸に、乾はスペインリーグに集中すると決意している。「とにかく、ここで結果を出すしかないと思っています。結果を出していけば、(日本代表に)呼ばれるはず」

 今年3月17日、ハリルホジッチ監督は記者会見で、「点を取れるFWを見つけないといけない。もっと点を取れる選手が望ましい」と日本代表FWに求める条件を説明している。

 乾が目指す方向は、ハリルホジッチ監督の望みと一致している。「アシストもそうですが、得点はもっと目に見える結果。取り続ければいい評価につながると思いますし、いろんな意味でいい方向に変わるんじゃないかと思います」

 現在の代表に「自分の居場所はない」と言いながら、「自分がポジションを奪い取っていけるように、やっていくだけです」と語る乾の口調は力強かった。

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