本田圭佑スタメンも最下位に惨敗。新監督も悩むミランの「士気低下」 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari   利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ブロッキはリードを取り返そうと、トップをもう1人(ルイス・アドリアーノ)投入し、本田を下げて右サイドでイグナツィオ・アバーテとの連携を図らせ、攻撃のバリエーションを増やそうとした。若き守護神ジャンルイジ・ドンナルンマは多くのシュートをセーブした。にもかかわらずミランからはもう一度リードしようという心意気が感じられず、後半ロスタイムにヴェローナにFKを決められ、黒星を喫してしまった。

 7位のサッスオーロとはまだかろうじて1ポイント差があり、ミランはどうにか6位のポジションをキープしてはいるが、状況が切迫しているのは確かだ。なによりミラニスタが不安に感じているのは選手たちの態度だ。試合に臨む彼らの士気は低く、ブロッキも試合後の会見でそれを強調した。

「今現在チームを代表するのは私で、責任はすべて私にある。今日のミランにいいプレーは見られなかったし、ここ数日の練習の成果を見せることができなかった。全ての点において悪い方へ向かってしまい、結果を出すことができなかった。つまり我々はもっと頑張りに頑張って、仕事をしなければならないということだ。今日も選手のやる気は途中で消えてしまい、その後困難に陥ってしまった。まずはこの点から改善していくことが必要だ。スイッチが決してオフにならないようにしなければいけない」

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る