ハノーファー降格決定。清武弘嗣、酒井宏樹、山口蛍はどうなる? (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by AFLO

 今季のハノーファーの不調は清武弘嗣の不在が影響した。清武が負傷する前の第11節終了時では14位と残留圏内にいた。だが、その後は2連敗、インゴルシュタットに1勝したのをはさみ、ウィンターブレイクをまたいで8連敗。清武は22節に復帰しているが、1勝の後に5連敗。もうどうにもならなかった。

 昨季のように、内容は悪くないのに勝てないというのではない。FWホゼルがストークシティに、MFレオナルド・ビッテンコートがケルンに移籍。主力が抜けたにもかかわらず大きな補強がなく、とにかく清武頼みの戦術があだになった。立て直しを図り、後半戦からトマス・シャーフを監督に招聘したが、なんと1勝10敗。現在は今季3人目となるダニエル・シュテンデルが指揮をとっている。

 気になるのは3人の日本人選手の去就だ。清武弘嗣は18年夏までハノーファーと契約が残っている。移籍金は450万ユーロ(約5億6000万円)と推定される。19試合4ゴールと数字的には物足りないかもしれないが、単なる一つの攻撃オプションではなく、清武のチームとして成立させる存在感を示したことを考えると、有力チームが手を伸ばしてもおかしくない。

 また、酒井宏樹は契約を延長しておらず、6月30日をすぎれば移籍金がかからない状態になる。今冬の段階では、クラブ側が契約延長を申し出ているとキッカー誌などが報じていたが、降格となるとどうだろうか。

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