香川真司「次の試合は考えてない」。カップ戦に照準のドルトムント (3ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko 渡辺航滋●写真 photo by Watanabe Koji

 一方、香川はこの試合の印象をこう語っている。

「スタジアムがこういう(微妙な)雰囲気になるのは想定していました。ただハンブルクもその雰囲気にのまれていたというか……。彼らがもしこれ以上アグレッシブにきていたら分からなかったですけど、まあそんなに怖くはなかったです。僕たちも得点が入るまでは苦労しましたけど、しっかり先制してからは、うまく試合を運べたと思います」

 香川のコメント通り、ドルトムントは前半38分、ショートコーナーからプリシッチがブンデス初ゴールを挙げると、前半のうちにアドリアン・ラモスが追加点を決めて2−0に。後半になると香川のドリブルから相手GKが退場するなど、そのまま試合を優勢に進めた。結果は3-0。ハプニングは起こらず、順当な結果に終わった。

「ドイツ杯準決勝に向けて弾みがついた」と、試合後のトゥヘル。リバプール戦の後、チームが放心状態になって崩れてしまわなかったことが、唯一の収穫だった。

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