ナポリを完封。長友佑都のユニフォームがインテルで一番売れる理由 (4ページ目)

  • マッテオ・ブレーガ●文 text by Matteo Brega 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 フロジノーネ戦の前日(この試合、長友は出場停止)、長友はマンチーニと共に記者会見に顔を出し、そこで契約更新の正式発表がなされた。その際マンチーニは親しみを込めて明るいトーンで長友のことをこう語った。

「我々は彼のことを2019年までつなぎとめなければならない」

 笑いながらマンチーニは言った。

「彼には心からの賞賛を送るよ。いい選手で、いい青年で、なによりここでプレーするためにビッグクラブからのオファーを断った。この彼のインテル愛は契約更新に値する」

 正式発表前にすでにニュースを知っていたチームメイトたちは、ロッカールームで彼に祝福と拍手の嵐を贈った。彼が心から仲間たちに愛されている証拠だ。

「この5年間、応援し続けてくれたサポーターに感謝したい」

 長友は会見で言った。

「これからもともにインテルで喜びを分かち合っていきたい。そしてこうしたチャンスを与えてくれたチームにもお礼が言いたい。今後もネラッズーリのユニフォームを着てプレーできることを心からうれしく思う。僕はずっとこのユニフォームに憧れてきたが、それが実現したのはものすごく光栄なことだ。僕はこれまで一度もこのチームを出ていきたいと思ったことはなかった。僕はイタリアが大好きで、インテルで僕は幸せだ」

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