太田宏介が語るオランダ生活「トイレは詰まるし、お湯は出ないし」 (5ページ目)

  • 中田徹●取材・文 text by Nakata Toru  ルート・フースト●写真 photo by Ruud Voest

――レベルダウンが懸念されているオランダリーグですが、「意外とタレントがいるな」と感じることも多いのではないでしょうか?

太田 それは感じましたね。まだ、具体的な名前はわかりませんが、試合をしたり、テレビでエールディビジのダイジェスト番組を見ていても、一芸を持った選手がすごく多い。しかもみんな若いから、「こういった選手がきっとビッグクラブへ採られていくんだろうな......」というのを感じます。

 ここは、いきなり世界の強豪からオファーが来ることもあるリーグ。日本からオランダという国に来たことにより、僕はその"差"を感じることができました。「可能性の差」をね。だから、オランダに来て、さらに新たなモチベーションが湧いてきました。僕は28歳だけど、もうベテランみたいな扱いをされることがある。だけど、いつも若手のつもりでいます。僕はここからですよ! それを見せていきたい。

(後編に続く)


photo by Ruud Voestphoto by Ruud Voest【profile】
太田宏介(おおた・こうすけ)
1987年7月23日生まれ、東京都町田市出身。2006年、麻布大学附属渕野辺高校(現・麻布大学附属高校)から横浜FCに入団し、清水エスパルスを経て2012年にFC東京へ完全移籍。2014年と2015年にはJリーグベストイレブンに選出される。2015年12月、フィテッセと4年半の長期契約を結ぶ。代表では2007年のU-20ワールドカップに出場し、2010年にはA代表に初選出。ポジションはディフェンダー(SB)。179センチ・78キロ。


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