「本田圭佑に朗報」との声。ミラン、ブロッキ監督誕生の内幕 (4ページ目)

  • カルロ・ファブリ text by Carlo Fabbri 利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 ミランの今後の方針は大まかなところで決まっている。ベルルスコーニはこれまでもことあるごとに“若手とイタリア人”からなるチーム作りを主張してきた。つまりユースチームで育成してきた若い選手たちをもっと使うようにするということだ。その一番の成功例がGKのジャンルイジ・ドンナルンマ(17)だし、今度はMFのマヌエル・ロカテッリ(18)をリカルド・モントリーヴォに代えて使おうと画策している。

 本田圭佑に関してだが、彼は若くもないしイタリア人でもないが、その先行きは明るい。もしブロッキが4-3-3をとるなら、3トップの右サイドアタッカーとしてプレーすることができる。彼本来の位置ではないが、すでに何度も経験しているポジションだ。そしてもし4-3-1-2であったなら、彼が常に自分のポジションだと主張してきている2トップ(たぶんカルロス・バッカとマリオ・バロテッリになるだろう)の後ろのトレクァルティスタ(トップ下)としてプレーできる。

 ブロッキは多くの練習と謙虚な気持ちでここまできた男だ。本田の仕事熱心で自分の責務に忠実なところは、ブロッキのDNAに共鳴するところが多いだろう。2人がうまくやっていくのは、そう難しい話ではないはずだ。

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