香川真司、ダービーで技あり先制弾。それでも表情が浮かない理由
そう語った試合後の香川の表情は厳しかった。かつて香川には、たとえチームが勝っても、自分が得点できなければ露骨に落胆した様子を見せた時期があった。だが今回は逆。自分が得点できたが、チームは結果的に2−2の引き分け。それが優勝争いからの後退であることは香川も認識していた。
「バイエルンはそんな簡単に負けるチームじゃない。それはわかっていたことなので、だからこそ勝ち切らないといけなかった。そういう意味では厳しいと思います」
香川が素直に喜べないのはスタメン争いの影響もあるのだろう。後半戦に入ってからリーグ戦での引き分けはヘルタ戦、バイエルン戦に続いて3度目。それ以外の試合はすべて勝っている。メンバーを8人入れ替えて勝てなかったという結果は何を意味するのか。厳しい表情の理由もわかるような気がした。
4日後のリバプール戦に向け、香川は「しっかりと切り替えてやっていきたいと思います」と、いつもの言葉を残した。その言葉通り、香川にもチームにも切り替えが必要だろう。
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