レアル、ヴォルフスブルクに完敗。CL優勝争いを混沌とさせた「邪心」 (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 渡辺航滋●写真 photo by Watanabe Koji

 バルサはその3日後、同じくカンプノウで、CL準々決勝第1戦のアトレティコ・マドリードと対戦。2−1で勝利した。しかし前半35分、フェルナンド・トーレスが赤紙退場になるまでスコアは0−1で、内容も完全にアトレティコのペースだった。

 数的優位(11対10)になってからも、圧倒することができなかった。ビセンテ・カルデロンで行なわれる第2戦。今のままでは危ない。バルサの突破確率もレアル・マドリードと同様、50%に届くかどうかといった感じだ。

 前半35分までのアトレティコは、特段守るわけでもなく、堂々と普段通りのサッカーをした。それでバルサを圧倒した。レアル・マドリードは反対に、普段とは異なるサッカーをした。クリスティアーノ・ロナウド、ガレス・ベイルが、文字通り両ウイングとして、バルサのサイドバックの攻撃参加に完璧に対峙した。

 バルサはそのどちらに対しても後手を踏んだ。88~90年、チャンピオンズカップ時代のミラン以来、2連覇を達成したチームが出現していない理由を見る気がする。1年目の謙虚な姿勢を貫けずにいるのだ。

 アトレティコのサッカーはもともと謙虚だ。相手のボールをいかに奪うかを始点に、試合に臨んでいる。R・マドリードは本来、謙虚さゼロ、厚かましいマイボール重視のサッカーながら、クラシコではアトレティコ的な姿勢で臨み、勝利を収めた。

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