本田圭佑の重要性を再認識したミラン。数字が証明するプレーの向上 (2ページ目)

  • ステーファノ・メレガリ(『Forza Milan!』編集長)●文 text by Stefano Melegari  利根川 晶子●翻訳 translation by Tonegawa Akiko

 次節、ミランはサン・シーロにユベントスを迎える。そのユベントスはエンポリを破って2位ナポリとの勝ち点差を6とし、5連覇に近づきつつある。波に乗った危険な相手だ。

 ミランはこれまで、これほど厳しい処置に出たことはなかった。が、それも仕方ない現実がある。ミランはここ4試合連続して自分たちより下位のチームと対戦しているというのに、たったの勝ち点2しかあげられなかったのだ。このまま放っておけば状況はどんどん悪い方向に進む可能性がある。ミランが今いる6位はヨーロッパリーグに参戦できる最後の砦だが、7位のサッスオーロがジリジリと点差を詰めてきており、今ではたったの1ポイント差だ。来シーズンもヨーロッパの舞台がないという状況だけは何が何でも避けなければならない。

 コッパ・イタリアの決勝で勝利すれば今シーズンはどうにか救われるかもしれないが、それでもリーグ戦でもっと闘志を見せるべきだ。クリスマス休暇後の、順位をぐんぐん上げていった頃をぜひまた再現してほしい。またシーズン終了まであと7試合となった現在、選手や監督は今シーズンの順位のためだけではなく、自分の来シーズンの立ち位置に向けてもプレーする必要がある。

 アタランタ戦では残念ながら本田圭佑の姿をピッチで見ることはできなかった。足の打撲での欠場だ。彼がいないことは試合を通して強く感じられ、皆、あらためて彼の重要性を認識したことだろう。アドリアーノ・ガッリアーニ(ミランCEO)もこう言っている。

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