後生おそるべし。欧州サッカー注目の10代プレーヤーはこの4人!

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi photo by Getty Images

17歳でミランの正GKの座を獲得しつつあるドンナルンマ17歳でミランの正GKの座を獲得しつつあるドンナルンマ そしてもうひとり、今シーズンのヨーロッパで最大のサプライズとして脚光を浴びているのが、ミランの守護神の座を手にした17歳のジャンルイジ・ドンナルンマだ。

 1999年2月25日生まれのドンナルンマがトップデビューを果たしたのは、2015年10月25日に行なわれた第9節の対サッスオーロ戦。3試合白星から遠ざかり、メディアで進退問題も騒がれていたシニシャ・ミハイロヴィッチ監督は、当時まだ16歳6カ月だったドンナルンマをスタメンに大抜てき。17歳9カ月でセリエAデビューを飾ったイタリア代表の守護神ジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)を上回る若さのドンナルンマにゴールマウスを任せるという決断を下したのだった。

 しかし、そんな周囲の驚きとは裏腹に16歳とは思えぬ落ち着いたプレーで勝利に貢献すると、試合を重ねるごとに成長。細かなミスも減り、第12節のアタランタ戦では再三のピンチでファインセーブを連発。スコアレスドローに終わったその試合では、見事にマン・オブ・ザ・マッチに輝く活躍を見せている。

 9歳上の兄アントニオ(現在ジェノア)の後を追ってミランの下部組織で育ったドンナルンマがプロ契約をしたのは去年の春。契約は3年で、年棒は16万ユーロ(約2000万円)だったが、現在は年棒1億円を超える大型新契約の交渉を行なっているという。

 身長198cmという大型GKのドンナルンマは、これまでイタリアの年代別代表でもプレーしてきたが、ミランの欠かせない戦力となっている現在、もはやA代表デビュー入りも時間の問題と見られている。ブッフォンの後継者となることは間違いないだろう。

 今シーズンにブレイクを果たしたこれら4人のティーンエイジャーたちの活躍ぶりは、今後のヨーロッパサッカーを楽しむうえでも、要注目である。

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