香川真司に明るさ戻る。トッテナム戦は8分間出場も「刺激になる」 (2ページ目)

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Reuters/AFLO

 わずか8分の出場に終わった香川は言う。

「今日はみんなが、久しぶりにと言ったらヘンですけど、すごく内容的にいい試合をしてたんじゃないかな。そういうのはすごく刺激になる」

 香川は後半戦に入ってからどうも調子が上がらない。ヘルタ戦でベンチ外になった際にはドイツメディアも大騒ぎになったが、先週末のバイエルン戦で同じようにベンチを外れ たときは想定内と受け取る向きも多かった。また香川本人は、試合に出場していても、勝っていても、自分だけでなくチームのサッカーも不安定だったことから、どこか納得のいかない表情をしていたものだ。

 だがこの日はすっきりとした表情、しっかりとした口調だった。自らが置かれている状況を理解し、覚悟を決めたということかもしれない。

「納得しないと、前に進めない感じがするから。しっかりと、自分なりに受け止めるところは受け止めて。チームが勝っているのはすごく大きなことですし、そこから自分もさらにやらなきゃいけない」

 3バックから4バックに戻して、チームは見事に機能した。このことにも香川は刺激を受けたようだ。

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