2016.03.11

ポスト・モウリーニョが続々。CLを席巻するポルトガル指揮官たち

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki photo by AP/AFLO

 来季、モウリーニョがCLの舞台に立てるかどうか微妙な情勢だ。03~04シーズン、ポルトの監督としてCL優勝を飾って以来、毎シーズン、監督として出場を果たしてきたが、それが途絶える可能性が高まっている。いいサッカーより、勝利、結果を何より追求する名監督にとって、チャンピオンを目指せない環境に置かれることほど面白くない話はない。

 モウリーニョがチェルシーの監督に就任したのは11シーズン前(04~05)だが、その時、彼の存在は異色だった。41歳という若さ。喋りのよさも目を引いた。元通訳。プロ選手としての経験がないことも輪を掛けたが、そうした要素をいっそう引き立てていたのがポルトガル人であることだった。

 ポルトガルはいまでこそメジャー国だが、当時はサッカー大国に位(くらい)負けするひ弱さがあった。メジャー国と呼ばれるための条件には優れた監督の存在が不可欠。どれほど優秀な監督がいるか。

 それだけに03~04のCLにおけるポルト優勝は重要な意味があった。監督がモウリーニョというポルトガル人だったからだ。

 しかしその直後、自国開催のユーロに出場したポルトガル代表は違った。監督はルイス・フェリペ・スコラーリ。ポルトガルサッカー協会は、その2年前、日韓共催W杯で優勝したブラジル代表監督を招聘した。結果は準優勝。実際、スコラーリは、その準々決勝対イングランド戦で、感動的な采配を披露している。ポルトガルは、ブラジル人監督スコラーリによって準優勝に導かれた。そんな感じだった。