「ジダン祭り」は終わった。CL8強進出のレアルに見えた弱点 (4ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki 中島大介●写真 photo by Nakashima Daisuke

 そう語るジダンは、メンタリティを変え、競争力を上げることに成功した。そのおかげでFWボルハ・マジョラル(ローマ戦は欠場し、欧州ユースリーグに出場)のようなユース年代の選手がデビュー戦から際立った印象を残している。ジダンの求心力は、チームを強固にしている。

“ジダン・マドリード”は次の段階に入っている。リーグ優勝の可能性がほぼ消えた今、チャンピオンズリーグを狙うしかない。そこで道を閉ざされた場合は、晴天が嵐に変わるような試練の時を迎えるだろう。

「マドリードではベルナベウで引き分けるだけでも、“惨劇”のように言われる。それは選手の時もそうだった。ストレスはあるが、そんなことはサインする前からわかっていたよ」

 微笑を絶やさないジダンは、腹をくくっているのだろう。

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