新旧「金満チーム」の対決。CLチェルシー対パリSGをデータで解析 (2ページ目)

  • 井川洋一●文 text by Igawa Yoichi データ提供●opta
  • photo by Getty Images

 特にウィリアンのキックは、現在の欧州で屈指の精度と鋭さを誇る。また、パリSGのブラン監督は「相手には逆襲(の状況)で生きる選手がたくさんいるので、注意しなければならない」とチェルシーのカウンターを警戒。

 チェルシーにとって好ましいシナリオは、前半をスコアレスで終え、後半に1点を取ってなんとか逃げ切り、アウェーゴール差で突破を決めることかもしれないが、それが簡単ではないことは数字が示している。

 パリSGは今大会で最も失点の少ないチーム(7試合で2失点)であるばかりか、なんとすべての試合で後半を無失点で終えているのだ。

 チェルシーはDFリーダーのジョン・テリーを欠き、FWジエゴ・コスタも万全ではないが、パリSGのMFマルコ・ベラッティとMFブレズ・マトゥイディも負傷から回復途上にあり、ベストな中盤を組めない可能性が高い。

 また、どちらも先週末のリーグ戦では複数の主力選手を温存して、引き分けに終わっている。リッチな"似た者同士"の勝負は、明日3月10日の早朝に決着をみる。
データ提供:

2 / 3

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る