2度の決定機を逃した岡崎慎司が、7回も悔しがる、3つの理由 (4ページ目)

  • 田嶋コウスケ●取材・文 text by Tajima Kosuke  photo by AFLO

 だからこその、「今日は本当にへこみます」だったのだ。質疑応答のなかで、岡崎が「へこむ」「悔しい」と漏らしたのは合計7回。流れを変える、あるいは地位を固める大きなチャンスが目の前に現れたが、それを掴みきれなかった。

 しかし、岡崎らしく前向きに言葉をつないだ。日本代表FWは続ける。

「まあ、へこむのは今日だけ。へこみ続けても仕方ない。ゴールに近づけば近づくほど、いいことなので。次を決めればいいだけの話です。前の試合みたいにチャンスがなければ、『何だよ、この試合』という感じになってしまうけど、今日は明確に、『決めればよかった』となる。そういう意味では、課題がハッキリと見えた。

 今日掴んだ感触を、やっぱり次につなげたい。次もこれぐらいチャンスの数を増やして、そこで決めるか決めないか。これが1回で終わってしまえば、おしまいなので。これを続けていけば、次は必ず決められる」

 レスターはWBAと引き分けたが、その翌日に行なわれた試合でトッテナム・ホットスパー(2位)、アーセナル(3位)、マンチェスター・シティ(4位)の上位陣が揃って敗れた。「(優勝争いは)まだまだ終わらない」と語っていた岡崎、そしてレスターにとって朗報だろう。

 次節は3月5日に行なわれるワトフォードとの一戦。この試合で岡崎は、追い風に乗って両手でガッチリ"流れ"を掴むことができるか。


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