手倉森ジャパンがリオ五輪で戦う世界の「すごいU−23」たち (5ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 また、複数のポジションをこなせるエムレ・カンは、リバプールで主軸として成長中の好タレント。豊富な運動量と高いテクニックを誇り、ダイナミックなプレーがウリのMFで、献身的なプレーも高い評価を集めている。

 ポルトガルでは、移籍マーケットでビッグクラブが獲得に動いているスポルティング・リスボンのMFウィリアム・カルバーリョ(23歳)に注目したい。187センチと体格に恵まれ、強靭なフィジカルを持ち合わせたボランチで、五輪予選を兼ねたU−21ヨーロッパ選手権の大会MVPに輝いた実力者。パス供給能力も高く評価され、彼の獲得にかかる移籍金の設定は62億円とも言われている。

 その他にも、モナコの"小さなファンタジスタ"MFベルナルド・シルバ(21歳)、FCポルトのMFルベン・ネベス(18歳)、バレンシアのSBジョアン・カンセロ(21歳)など、ポルトガルはタレントの宝庫。勢いに乗れば、メダル獲得の可能性は十分にあると見ていいだろう。

 ここに挙げた有力国の注目選手だけを見ても、本大会ではなかなか手強い強豪がひしめいていることがおわかりだろう。これに毎回旋風を巻き起こすアフリカ勢も加わってくるとなれば、日本にとっては厳しい戦いが待ち構えていることだけは間違いなさそうだ。

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