手倉森ジャパンがリオ五輪で戦う世界の「すごいU−23」たち (3ページ目)

  • 中山淳●取材・文 text by Nakayama Atsushi  photo by AFLO

 その他にも、レバークーゼンの左SBヴェンデウ(22歳)、モナコのCBワラセ(21歳)、そしてレアル・マドリードからのレンタル移籍で今シーズンはマルセイユでプレーするMFルーカス・シウヴァ(22歳)と、ラインナップは充実。ホスト国として、初の金メダル獲得を目指すには十分な戦力と言える。

 そのブラジルの宿命のライバルであるアルゼンチンは、特にアタック陣にタレントを揃えている。

 とりわけ注目すべきは、昨シーズンのパレルモで大きなインパクトを残し、今シーズンは強豪ユベントスで活躍中のFWパウロ・ディバラ(22歳)だろう。裏に抜け出すスピード、俊敏性、ドリブルテクニック、正確なシュート、そして相手の意表をつくパスと、攻撃に関するありとあらゆる要素を兼ね備えた逸材で、ニックネームの"宝石"にふさわしいパフォーマンスを見せている。

 また、所属のインテルで昨シーズン22ゴールを記録し、セリエA得点王に輝いたFWマウロ・イカルディ(22歳)も必見だ。非凡な得点感覚が最大のセールスポイントで、どんなボールに対してもシュートを決め切る能力は、すでにイタリア国内で証明済み。今シーズンは序盤こそ不振だったものの、次第に調子を上げており、スランプは完全に脱出したと見ていい。五輪本番でもゴール量産の可能性は十分だ。

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