2016.02.11

出場わずか4分。香川真司の扱いに、なぜかドイツメディアが大騒ぎ

  • 了戒美子●文 text by Ryokai Yoshiko photo by Getty Images

 だが今回、香川についてエキサイトしているのはドイツメディアのほうだ。ヘルタ戦後、日本の報道陣はそろって静観の構えだった。ドルトムントクラスになれば代わりの選手などいくらでもいる。前半戦は好調だった香川だが、ベンチ外もあり得るだろう、というのがほぼ共通した受け止め方だった。ところがトゥヘルの会見は香川の話題で白熱し始め、紹介したようなコメントが取りざたされることとなった。

 中2日で迎えたドイツ杯準々決勝シュツットガルト戦。移動日である試合前日は、ドルトムント空港でファンにサインする香川の写真がメディアを飾った。つまり、香川が今回は遠征メンバーに入った、ということが大きく報じられたというわけだ。

 試合ではベンチスタート。試合終了間際の87分に出場し、大きな見せ場もなく終わった。メンタル的なことに関し、「僕は(嫌なことを)引きずるタイプ」と自ら言う香川は、どことなく元気がないように見えた。ぱっと見の印象にすべて現れるのが、香川の素直さ、分かりやすさだと思う。

 ドルトムントはこの日、少し布陣を変え、4-3-3からやや4-1-4-1に近い形で戦った。